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ジャニヲタの私が映画「ピンクとグレー」を見て感じたこと


映画公開から間もなく、加藤シゲアキ著作の「ピンクとグレー」を発売時に読んだのを思い出し映画館へ急行した。アイドルが書く「芸能界ネタ」に惹きつけられて読んだが、読み切って見れば「アイドルが書くには暗くヘビーな小説」という印象を持ったのを覚えている。きっと映画もヘビーになるに違いない…絶対面白い…と思い、急行した次第である。ついでに書いておくと私はジャニヲタクソDDをしているがたとえ自担が主演してようが何だろうが「面白くなさそうだなあ」と思ったら見ない人間である。よって加藤くんが…!中島くんが…!というファン特有の使命感は微塵もない。


映画館に行ったのは夜だったので人は疎らで、でも若いJUMPファンやNEWSファンが集団でいて流石だなあと感心した。映画のエンドロールが終わって場内が明るくなった時に「え?どういうこと?」という声が聞こえてきた。私は1人でひっそりと見に行ったので、誰と話すでもなく周りの会話に耳を立てることに徹していた。周りのカップルや友達同士で来ていた人たちはあーでもないこーでもないと座って話し込んでいた。ストーリーを途中から180度見方を変えなければならない設定のこの映画は分析したくなるし語りたくなるのも納得だ。私は冒頭に書いた通り原作を読んでいたので「大体こんな感じ」というものがあったから事の成り行きは想像できていたし、それをどうやって映画に上手くするのかというところを楽しみにしていたから整理が付かないわけでもなかった。それでも急にストーリーの見方が変わった時は「おお!おおおお!そうきたか!!おお!」というワクワクがあった。

ただ単に中島くんが好きだから、加藤くんが好きだから見ようかなー、きっとかっこいいよね!なんて気分で見たらきっとショックすぎて言葉をなくしてしまうかもしれない。いや、裕翔くんたしかにかっこいい。かっこいいんだけどそれ以上にショッキングなシーンが続くところも少なくない。だからヘビーな内容が苦手だったり、ファン独特の熱心さの化身となり見ようしているなら私はオススメしない。それでも見たい人には「見るならとにかく原作読んでね!」というクソDDな宣伝も欠かさない。私はこの作品は絶対に原作から読んだ方が面白いと感じたのだから宣伝させて欲しい。単行本もあるけど文庫本も出てるので!読んでから映画館へ行ってね!理解がしやすいと思います!



さて、タイトル通り感じたことを書いてみようと思う(遅い)。
帰りの電車の中でふと「そういえば小山くんはシゲアキ先生の原作を何度も繰り返し読んでは何度も泣いたって言っていたっけ」と思い出した。「芸能界」というキラキラがコーティングされたイメージの華やかな世界で生きる彼らは常に自身が商品で、その商品は受け取り手一人一人が違うイメージを持つ。「良い商品だ」というイメージを持つ人もいれば、「不良品だ」というイメージを持つ人もいる。そしてそのイメージは受け取り手の間で勝手に一人歩きし、個人とは全く違う虚像ができることがある。「虚像を個人そのものである」と思う人がいるということは、個人は「個人とは何か」を悩むのではないか。私は「ピンクとグレー」を読み、映画を見てそう感じた。

私も受け取り手の1人としてTwitterなどでこのタレントはこういう人なんだ!というツイートをしてしまうことも少なくない。それは私が彼の魅力だと感じてツイートをしているが、それは虚像なのではないか、その狭間で苦しんだことがあるのではないかと思うと反省するばかりだ。個人が伝えて欲しくない勝手なイメージを私が発信し、布教活動のように広めてしまっていたら私は自担たちに土下座したい。もうここで謝っておこう。申し訳ありません。でもきっと私はこれからも貴方たちの魅力的なイメージを発信し続けると思います。彼は魅力的ですよと発信して誰かがまた彼を好きになればいいなあという思いでツイートしております。そうですバカなんです。
鑑賞中、いつかV6三宅健が放った「記事を見て言ってるだけでしょ?芸能人なんてみんな虚像なんだから」という言葉を思い出さずにはいられなかった。